小さい気持ち

文字にできる喜び

なれなかった人生

何でもできるわけじゃないと知った高校生は絶望した。人生は自分が主人公?上手くいかない。
自分の努力に見合わない。
小説や漫画の世界のように感動のラストは…。
主人公だと思っていた自分は何でもできる、天才である、他の人とは少し違って能力が秀でている。
誰もがなりたい。
でもなれるのは少し限りの人だけ。
でもその中に自分が入っているという足りなさ。
高校生らしいな。
最高に高校生だ。
天才だと思ってたのに凡人だった。
少しばかり期待していた。
理想と現実の差に気づいていかないと。
ここは現実だよ。
空想の世界はどこを探しても頭の中にしかなかった。
そこにはうっすらとした勝った感情だけが残った。
何も成し遂げていないのに。

空想の世界はいいな。大好きだ。何もしなくても生きる喜びが味わえて、生きたくなる。