小さい気持ち

文字にできる喜び

卒業式だって。

今週のお題「卒業」
卒業式での3年生はあんなに大人っぽくみえたのに。
僕はそんな素敵な人達になれませんでした。
涙の感動も心の中からの嬉しさの笑顔も出てきませんでした。
3年間の現実だったものが思い出としてまるく収まるとき。
その瞬間はキラキラしていてかけがえのないものとなるでしょう。
戻りたくても戻れないまるくなった思い出をあと何個作るのだろう。
そんなキラキラしたものがたくさんあれば人生楽しくなるかもね。
あの頃は良かったとか言うけどそりゃまるくなったんだから。
現実は刺激的でみんなトゲトゲ。
でもね、それほどに心は動かされるんだ。
だって現実だから。
過去と現在の2つの記憶がある僕達は贅沢もの。 
いつのまにか僕の卒業式はまるいものになっていた。

何も知らない

何も知らない子の想像された世界。
何も知らない子はいつも一生懸命。
何も知らない子は一点しか見えていない。
何も知らない子は不満で。
何も知らない子は今の状況に満足しない。
何も知らない子はどうにもならない事を知らない。
知らない子でいるのが怖い。

別れ際の愛

あなたとは合わないからお友達をやめて。
そう言われても僕は友達で居続けたいと伝えた。
これだけの理解者を僕は今後見つけられるのであろうか。
僕はせっかくの友達を見放すことなんてできない。
その気持ちが愛だったのではないか。
どれだけ相手から離れろと言われても離れたくなくて守っていたくて。
なぜつり合わないのだ。
僕は何も君に酷いことはしていないよ。
家族の愛と恋人の愛とは違うのだろうか。
愛にもたくさんの愛し方があるのではないか。
薄っぺらくてすぐに心変わりしてしまうような愛は嫌いだった。
愛にも好き嫌いがあるのだろうか。
守ってあげたいずっとそばにいたいそんな狂気の愛もあるのだ。
やっぱり主人公になることを望んでいた僕はきっと狂気の愛に溺れたいと思っていたみたいだ。
性別も関係なく人間にしかない愛の形を求めていたのではないのか。
いいなぁ。狂気の愛はとってもいいな。
うらやましいな。
そんな僕は狂人なのかな。

なれなかった人生

何でもできるわけじゃないと知った高校生は絶望した。人生は自分が主人公?上手くいかない。
自分の努力に見合わない。
小説や漫画の世界のように感動のラストは…。
主人公だと思っていた自分は何でもできる、天才である、他の人とは少し違って能力が秀でている。
誰もがなりたい。
でもなれるのは少し限りの人だけ。
でもその中に自分が入っているという足りなさ。
高校生らしいな。
最高に高校生だ。
天才だと思ってたのに凡人だった。
少しばかり期待していた。
理想と現実の差に気づいていかないと。
ここは現実だよ。
空想の世界はどこを探しても頭の中にしかなかった。
そこにはうっすらとした勝った感情だけが残った。
何も成し遂げていないのに。

空想の世界はいいな。大好きだ。何もしなくても生きる喜びが味わえて、生きたくなる。

狂った愛

そんなことない、そんなことない、そんなことない。
私は離れて行こうとする友達だった人を必死に手を掴もうとしている。
私の何がいけなかった?どんなところが嫌だった?と聞いても私に貴方にはつり合わないとしか言わなかった。なぜ、なぜなんだ。
私の頭の中は疑問でいっぱいだった。
大切な人にもっと大切な人ができたのだ。
薄っぺらい愛の結晶。
私の方がもっと上手くあなたを扱うのに。
薄いほど風に吹かれた時によく動くからあなたの心はすっと離れていってしまった。
閉じ込めて置くのを忘れた。
もう取り戻そうとしても私の足は重くて貴方は全てを吸われていくように離れていく。
何を言っても無駄かもしれなかったけど、私には貴方の目線の先が見えなかったから自分ばかりを責めた。
私は特別じゃないのに勝手に特別だと思っていた。
あれは貴方への愛だったのかもしれない。

落ちていくところまで落ちてもいい

想像に耽るとき頭の中は水中に沈むかのように思うままに下へ下へと進んでいく。
死体の如く上手く沈むには限界のない海に一人で身を投げればいい。
お月さまに見られながらやっぱり貴方はここへ来るのねと言いそうになるばかりの真っ直ぐな光は私を照らす。雑音は全て散らかしてしまった。抱えきれない程の記憶と共に見を投げる瞬間。
時間の概念は溶けてしまった連絡帳と共に粒子となって無になった。
綺麗な青色だと思ったのに覗くとそこには奥行きのあるダークに呑み込まれていった。
予想通り。こうなることは覚悟していたのだ。
覚悟なしでくるとショックで息を吸ってしまう。全てを任せる信頼なんてないはずなのに、なぜこんなにも自然にしてしまうのだろうか。
そのまま消えてしまいたい。

朝のポニーテール

ポニーテールが上手にできない
なんでなんで
時間はもう迫っている
どうしても納得できない
なぜなぜ
変だ変だ
もうやだやだ
もう一回、もう一回
涙がでてきた
もう鏡なんか見たくない
こんな醜い姿で髪を結ぶものか
ポニーテールが上手にできない